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素直なこころと批判的思考
何か新しい情報に触れたときに、どう対応するかによって、その後の人生が大きく変わってしまうことがあります。
私は何か新しい情報に触れるときに、
「素直なこころ」と「批判的思考」
この二つがとても大切になってくると考えています。
今から、なぜこの二つが重要なのか考えていきましょう。
素直なこころとは?
まずは、「素直なこころ」についてです。ここでいう「素直なこころ」とは、何か新しい情報に触れたときに、自分の常識や価値観から見ればおかしいと感じることであっても、「もしかしたら、そんなこともあるのかもしれないなぁ。」と思えるこころのことです。
では、なぜこの「素直なこころ」が大切なのでしょうか?
今から考えていきましょう。
チャンスを棒に振らないために
良くなること、向上することには、必ず変化を伴います。変化がなければ向上はありえません。
何か新しい情報に出会ったときというのは、その変化を起こすための大きなチャンスです。
しかしそこで、「素直なこころ」を忘れてしまい、頑なにその新しい情報を拒み続ければ、そのチャンスを棒に振ることになるでしょう。
それは、人間的・人格的な成長から技術の発展まで、おそらくありとあらゆる向上について言えることでしょう。
例えば、あなたが文明から隔離された孤島の部族で生まれ育ったとしましょう。
そこには学校もありませんし、学者もいません。人々は木の実を摘んだり、動物を狩ったりして暮らしています。
そこでは、太陽が自分達のまわりを回っていると信じられていました。
そんな時、あなたはふと、「もしかしたら、自分達が太陽の周りを回っているのかもしれない。」というインスピレーションを受けてしまいます。
そこで、長老様に尋ねてみると、「そんなことがあるはずが無い。」言われてしまいました……。
ここであなたには二つの選択肢があります。
ひとつは、
「そりゃそうだよね。長老様もそう言ってるし、大地が動くはずないよね。熱でもあったんだろう。」
と気にもとめない選択です。
もうひとつは、
「常識的に考えれば、大地が動くはず無いけど、絶対に動いていないという証拠はないよな。もしかしたら、そんなこともあるかもしれない。とにかく、調査してみよう。」
と素直なこころをもって応じる選択です。
もし、素直なこころを持って応じていれば、天体観測から始まって、運動の法則を導き、やがては科学の発展に繋がるかもしれません。
しかし、頭から否定していれば、そんなことは絶対に起こりえないでしょう。せっかくのチャンスを無駄にしてしまったのです。
もちろん、ゼロから科学をつくり上げるというのは並大抵の仕事ではありません。
ですが、これはものの例えであって、なにも私は「天才として歴史に名を残すような偉業を成し遂げろ。」と言いたいわけではありません。
頭を硬くしてしまって、せっかくのチャンスを無駄にしないでください!
と、言いたいのです。
それは、どんな些細なことにも言えると思います。
少しだけ蛇足ですが、天動説が常識だった時代に、常識離れした人達が地動説を唱え、それがきっかけとなって科学は始まりました。
科学の発展の歴史は常識を覆すことの連続でした。
「素直なこころ」を持って、常識外れなことへのチャレンジ無しには、現在のような科学の発展はなかったでしょう。
しかし現在では、科学があまりに成功を収めしまったため、科学が完璧だと思い込んでしまい、「科学的ではない」の名の下、「素直なこころ」を忘れてしまうことがあるようです。
しかし、人間の科学が完璧に達したことは歴史上ありません。現代科学ですら例外ではありません。
ですから、頭を柔らかくして「素直なこころ」を忘れないことが大切です。
人間関係を損なわないために
また、「素直なこころ」を持つことは、人間関係を損なわないためにも大切です。誰かと話しているときに、お互いに相手のためを思って、善意で話しているにも関わらず、ちょっとした考え方の違いが原因で、ヒートアップしていき、仕舞いには喧嘩になってしまう……。
あなたはこんな経験ないでしょうか?(私は嫌というほどあります。)
そんな時に、「ああ、そんな考え方もあるんだな。」と、一回相手の意見を認めたあげてから、冷静に話すことができれば、結果もかなり違ってくるはずです。
批判的思考とは?
次に、「批判的思考」です。批判的思考とは、ただ言われるがままに信じ込んでしまうのではなくて、「それは本当だろうか?」と疑って考えようという思考法です。
クリティカル・シンキングと呼ばれたりもしますね。
この批判的思考は、今まで説明してきた素直なこころと相反するように思われるかもしれません。
しかし、この「批判的思考」は、「素直なこころ」と同じくらい重要です。
今度は、この批判的思考の重要性について考えてみましょう。
批判的思考の大切さ
まず、批判的な思考を忘れてしまうと、騙されてしまい易くなるということがあります。例えば、批判的思考がゼロだと、
「あなたは悪霊にとりつかれています。ただし、今すぐにこの100万円の壺を買えば助かります。」
と言われると、
「えっ!そうなんですか!?それは大変だ。今すぐ売ってください。」
となってしまいます。
まあ、これは極端な例だとしても、伝えたいことはわかっていただけると思います。
他にも、
「有名人の○○さんが言っているから……。」
「大学教授の意見なら間違いないですよね。」
「テレビでやっているんだから……。」
などと思いだしたら注意が必要です。
次に、批判的思考を忘れてしまうと、常識に囚われ過ぎてしまうということがあります。
なぜ常識に囚われ過ぎると良くないのかについては、次の記事を読んでみてください。
・常識を疑う
実践しよう
簡単に「素直なこころ」と「批判的思考」について考えてきましたが、これらの大切さがわかっていただけたと思います。最後に、実際に実践するにあたって、ヒントになりそうなことを書きたいと思います。
まず、どちらか一方ではダメということです。
何を言われても、
「そうなんですか~。」
と信じ込んでしまっても、騙されてしまいかねませんし、
何を言われても、
「それは本当ですか?証拠を見せてください!!」
というのも、人間関係を損なってしまうかもしれませんし、石頭のせいで、せっかくのチャンスを棒に振ってしまうかもしれません。
大切なのは、バランスです。
まずは、
「なるほど、そんな考え方もあるんですね。」
と、素直に新しい考え方を認めてあげて、その上で、
「ところで、なんでそうなるんですか?もしよかったら、教えてもらえませんか?」
と、信じるに足りる情報かどうか吟味することが大切でしょう。
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投稿日 : 2008年09月30日



